人は行動や判断を間違えたときにそれを認めず、言い訳など自己正当化をすることがありますが、本書ではなぜ、そしてどのように自己正当化してゆくのかを解説しています。判断を間違えたときに、それを認識し正すのは心理的に難しく、記憶を改ざんしたり言い訳をしたりすることで、自身の認知と実際の言動をすり合わせようとすることがあります。これら自己正当化が無意識のうちに行われていること、小さな正当化がのちの大きな正当化の引き金になることが解説されており、判断ミスの認識や訂正の難しさを理解すると同時に、自身がそのようになっていないか考えさせられます。
残念ながら日本語版は重版未定で品薄のようですが、広く応用の利く本だと思います。
残念ながら日本語版は重版未定で品薄のようですが、広く応用の利く本だと思います。
この本を紹介した人

岸野 大輝
HCアセットマネジメント株式会社投資運用機能
2022年にHCアセットマネジメント株式会社に新卒で入社。現在はリサーチ、執行、投資信託関連に従事。趣味は登山・ハイキングなど。