市場の動き

ストラテジーマップは、3月、6月、9月、12月末の情報を、翌月上旬に更新します。
市況概況の[週間]は毎週月曜日、[月間]は毎月第二水曜日に更新します。日本を含めた各国の市場環境データを、PDFにてダウンロードいただけます。

ストラテジーマップ

市況概況

  • 月間市況概況 2024年9月分

    【為替】
    ドル円は初旬は米国の利下げ観測の高まりから円高で推移し、三週目は一時円安に振れるものの、自民党総裁選の結果を受け、月末も円高が進行しました。月間では1.74%の円高ドル安でした。ユーロ円は初旬から中旬にかけて、円高が進行。以降は円安局面もありましたが、月間で0.96%の円高ユーロ安となりました。ポンド円は中旬まで、ユーロ円同様円高で推移し、以降円安に振れ一時195円台後半まで上昇するも、自民党総裁選の結果を受け、月末には再び円高に転じました。月間では0.12%の円安ポンド高でした。
    【債券】
    米国の国債利回りは、FRBが9月のFOMCで0.5%の大幅利下げを実施したことを受けて、低下しました。欧州は、ECBが9月の理事会で0.25%の追加利下げを決めたことを受けて、低下しました。日本も、米国の長期金利が低下したことや、日銀総裁の発言を受けて追加利上げ観測が後退したことから、低下しました。
    主要国の10年債利回りは、米国が12bps低下し3.78%、英国が1bps低下し4.00%、日本が4bps低下し0.85%、ドイツが18bps低下し2.12%、フランスが11bps低下し2.91%となりました。その他のクレジット資産では、投資適格債およびハイイールド債ともに価格が上昇しました。
    【株式】
    先進国の株式市場は、米国では、軟調な経済指標を受け一時下落したものの、FRBが大幅な利下げを行ったことから上昇しました。日本では、円高が進んだことや、自民党総裁選の結果を受け、先行きの不透明感から下落しました。新興国では、中国で、金融緩和をはじめとした、政府による景気刺激策が好感され、大幅に上昇しました。(先進国で+1.80%、新興国で+7.98%)。
    セクター別で見ますと、最も上昇したのが、公共財で+5.59%、次が一般消費財で+5.31%、最も下落したのがエネルギーで▲3.27%でした。
  • 月間市況概況 2024年8月分

    【為替】
    ドル円は初旬は前月の反発でドル安推移し、以降は横ばい推移しました。月末にFOMC発表があり、月間では2.54%の円高ドル安でした。ユーロ円は月初に前月末の大幅な円高への反発があって以降横ばいで推移。月間で0.54%の円安ユーロ高となりました。ポンド円もユーロ円同様横ばい推移。月間では0.49%の円安ポンド高でした。
    【債券】
    米国の国債利回りは、FRBが9月に利下げを開始するとの見方が改めて強まったことから、低下しました。欧州は、ECBが追加利下げについて慎重な姿勢を崩していないことから、ほぼ横ばいでした。日本は、月初の株価急落に伴い急低下した後、株価の持ち直しで低下幅をやや縮めました。
    主要国の10年債利回りは、米国が13bps低下し3.90%、英国が5bps上昇し4.01%、日本が16bps低下し0.889%、ドイツが1bps低下し2.30%、フランスが1bps上昇し3.02%となりました。その他のクレジット資産では、投資適格債およびハイイールド債ともに価格が上昇しました。
    【株式】
    先進国の株式市場は、米国では、失業率上昇による景気後退懸念や、半導体関連株の過熱感から一時下落したものの、CPIが市場予想を下回ったことなどを受け、再び上昇しました。日本では、米国の半導体関連株の下落や円高の影響を受け歴史的な急落となり、その後反発したものの、月全体でみるとマイナスとなりました。新興国では、中国で、政府による経済支援や経済の先行きの不透明さから下落しました。(先進国で+2.67%、新興国で+1.14%)。
    セクター別で見ますと、最も上昇したのが、不動産で+5.85%、次がヘルスケアで+5.54%、唯一下落したのがエネルギーで▲0.62%でした。