10/12(火)15:00~15:40
資産運用セミナー

vol.32 資産の価値と価格

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価値とは一般に、資産が将来に渡って生み出すネットキャッシュフローの現在価値とされ、市場価格は不特定多数の売買結果を集積して形成されるものです。真の公正価値を誰にも知る術がない以上、キャッシュフローの不確実性の評価は各投資家に委ねられます。また、制約下にある市場参加者の行動は、市場価格と価値の乖離を加速させます。 各自の信念に基づく価値判断と市場価格のゆがみが、アクティブ運用の付加価値となります。

(文責:杉本)
講   師 :森本 紀行
参 加 費 :無料
ウェビナー資料:https://www.fromhc.com/211012_HCseminar_32.pdf

アンケートの集計結果
Q1. ボラティリティへの対応をお聞かせください。
1. 投資対象のインカム源泉の分散を行ったうえで、価格変動の傾向で分散
2. 価格変動の傾向で投資対象を分散させる
3. 投資対象のインカム源泉の分散を行ったうえで、長期では無視しうるものとする
4. 長期では無視しうるものとする


Q2. 売却の規律についてお聞かせください。
1. 予定した価格に到達したら売却する
2. 予定した期間に到達したら売却する
3. 損切基準を設けており、その水準を超えたら即刻売却
4. 売却基準は設けていない


Q3. 投資対象の市場価格が急落したとき、どのように対応しますか。
1. これ以上の下落が怖いので、まずは売却手続きを進める
2. まずは資産の価値の棄損が裏にないかを確認する
3. 自身の価値判断を信じ、価値の棄損が考えられれば売却、そうでなければ保有を決める
4. 大きな変動があったときは冷静な判断ができないので、あらかじめ定めた基準に従って行動する

テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
投資の損失とリスクとボラティリティ」(2010.2.18掲載)
価格の下落には、価値の下落による本質的なものと、ボラティリティによる表面的なものとがあります。それらを明確に区別すること、言い換えれば本当の損失を認識することが投資の本質です。ボラティリティは、長期に付き合う以外対処の仕様がありませんが、価値の毀損は短期でも即時に対応すべきと論じています。

価値の変動と価格の変動」(2009.12.17掲載)
金融危機の際、時間の経過とともに、理論価格自体が大きく毀損した一部の資産担保証券等と、市場要因による価格下落を受けたに過ぎない証券が明らかになりました。理論価値の変動だけに注目し、価値に変動がないという確信を持つことがプロの運用者に求められると論じています。

価値と価格とインカムとバリュー」(2010.1.14掲載)
資産運用の基本を三点で纏めています。第一は、インカム(資産を所有することに必然的に付随してくる金融収益)源泉の分散、第二は、バリュー(本源的価値より価格が低い状態にある資産)への傾斜、第三は、バリューアップ(投資対象への働きかけにより価値の上昇を目指すこと)です。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」 
イェール大学流投資戦略 低リスク・高リターンを目指すポートフォリオの構築
Pioneering Portfolio Management : An Unconventional Approach to Institutional Investment」邦訳の全面改訂・拡大版です。第4章投資哲学や、第5章アセットアロケーションで、資産配分の重要性や、資産クラスの理解に基づく本質的な分散について触れられています。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
インカム(Income) 

(文責:杉本)

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

HCアセットマネジメント株式会社

TEL 03-6685-0683 
FAX 03-6685-0686