運用会社選定の決め手における、"理想と現実のギャップ"

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今回の調査の対象は弊社月例資産運用セミナーにご参加頂いた機関投資家をはじめとする資産運用業界関係者で、全参加者50人中24人の方に、運用会社を選定するための決め手・運用成績が悪いときの対応等についての質問にご協力頂きました。


意識調査に回答して頂いた方の業種別割合としては、年金基金もしくは母体企業の資産運用管理者が42%と最も多く、次いで投資運用業者(信託銀行を含む)が33%、その他、金融機関の自己資産運用担当者がそれぞれ17%、8%、という結果になりました。(詳細は右上のグラフをクリックしてください。)

以下、集計結果を公表致します。

Q1 運用会社を選定するための決め手とすべきなのは、どの要素でしょうか。決定的要素とお考えのものを一つだけお選び下さい。

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①過去の運用実績
②運用戦略の合理性や、それを支える組織人材の質
③窓口となる担当者
④運用会社の知名度(規模、歴史等)
⑤コンサルタント等の推薦
⑥口コミ等の評判
⑦その他

運用会社選定の決め手とすべきであると考えるものは、“運用戦略の合理性や、それを支える組織人材の質”と回答頂いた方が8割を占めるという結果になりました。


では、実際はどのような決め手で運用会社を選定しているのでしょうか。

Q2 現実に、運用会社を選定するための決め手となっているのは、どの要素だとお考えでしょうか。決定的要素と見られるものを一つだけお選び下さい。


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①過去の運用実績
②運用戦略の合理性や、それを支える組織人材の質
③窓口となる担当者
④運用会社の知名度(規模、歴史等)
⑤コンサルタント等の推薦
⑥口コミ等の評判
⑦その他

Q1に対してQ2では、“過去の運用実績”と回答頂いた方が46%と、最多数を占めました。


“運用戦略の合理性や、それを支える組織人材の質”を運用会社選定の決め手とすべきであると考えられていますが、現実には、“過去の運用実績"が決め手となっているようです。

最後に、運用成績が悪いときの対応について以下の質問にご協力頂きました。

Q3 一定の評価期間を経過した後で運用成績が悪いとき、以下のそれぞれの場合ごとに、どのような対応をとるべきだとお考えでしょうか。一つだけお選び下さい。


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2つの場合についてお伺いしました。







(ア)運用方法・組織・人材に基本的変化が見られないとき

①実績は実績なので、解約もしくは減額をする
②何もせずに様子をみる
③運用が一貫している以上、将来への回復が見込めるので、むしろ積極的に増額する
④その他

こちらは、“実績は実績なので解約もしくは減額をする”という回答が41%で最多数を占めましたが、一方、“運用が一貫している以上、将来への回復が見込めるのでむしろ積極的に増額する”が、それに次ぐ25%を占めました。

(イ)運用方法・組織・人材などについて、積極的な改善の努力をしているとみられるとき

①実績は実績なので、解約もしくは減額をする
②何もせずに様子をみる
③運用を改善しようとしている以上、将来への回復が見込めるので、むしろ積極的に増  額する
④改善とはいうものの、見方を変えれば、一貫性が損なわれる面もあるので、解約もしく  は減額する
⑤その他

こちらについては、“何もせずに様子をみる”が45%で最多数という結果になりました。

?セミナーレポート 「いい運用会社とは」セミナーテーマにおける意識調査編?は以上となります。今回の意識調査にご協力頂きました皆様には改めて御礼申し上げます。2009年も引続き、HC資産運用月例セミナーを宜しくお願い申し上げます。