オリジネーション・アンド・ディストリビューション(origination and distribution)

2020/12/09更新
銀行等の事業戦略において、融資を実行(オリジネーション)した後、それらの貸付債権を大規模に集積し、社債等の形態に再構成して投資家に売却(ディストリビューション)することで資金調達し、それを原資にして、新たに融資すること。これによって、総資産を圧縮して、経営効率を高めることができる。なお、ディストリビューション可能な貸付債権は、住宅ローンに代表されるように、担保物件との関係性が強く、債務者との関係性が希薄なものに限られていて、債務者との深い関係性が必須のもの、即ち情報の対称性が不可欠のものはディストリビューション不可能なのだから、銀行等にとって、ディストリビューションする前提で融資することと、しない前提で融資することは、異なる事業なのである。

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