2017/02/23更新
協働組織的な金融のあり方の仕組みの一つ。簡単な例としては、村に100人いて、全員が1ずつ拠出して、抽選で、もしくは順次に拠出額の再配分を受け取る制度。例えば10人が選ばれれば、それぞれ10の資金を受け取ることができる。観念的には、一番先に受け取る人にとっては借入となり、最後に受け取る人にとっては貯蓄となり、間の人は、借入と貯蓄の混在となるが、現実には、最初も最後もない無限な連鎖が前提になっているので、債権者と債務者が同じになってしまう。まさに、この主客一体性こそ共同体の本質といわざるを得ない。これに対して、信用金庫等の協働組織金融機関は、銀行と全く同じように、信用創造が出来るので、講という素朴な制度ならば100にとどまる資金量を、預金という高度な工夫をすることで、何倍にも増幅することができるが、同時に、預金を毀損させる危険さも内包するので、銀行等の預金取扱金融機関が高度に規制されてきたのである。

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