地方創生

2017/02/23更新

創生という用語が使われているように、現にある地方の活性化ではなく、新たな地域経済圏の構築による地方の枠組みの抜本的変更のことである。つまり、共同体が衰退に向かっているところに、新たに価値を共有する共同体を作ることであり、単に統合を進めるということではない。信用金庫や信用組合が近隣同士で統合してきた過去の再編は、全く意味をもたないことになる。共同体原理が働かなくなるから、地方と産業が弱くなるのならば、共同体原理が働くように、地方と産業の組換えを行えばいい、それが地方創生の理念である。そのとき中核的役割を演じるのは、協働組織金融機関すなわち信用金庫と信用組合でなければならない。

2016/06/27更新
地方創生とは、地方における資金と、その反対勘定としての物・サービスの好循環を構築することであり、循環とは地方で完結する商流である。商流設計には、結節点が必要であり、「まち」は地方の商流の結節点である。「まち」の周辺に、経済圏・商圏が生まれ、商圏とは、歴史的商圏の復興ではなく、中央商圏の末端への階層でもなく、世界につながる新商圏の創出を指す。「まち」創りとは、「ひと」を動かし、「しごと」を創るという創造機能であり、「まち」は自治体や企業ではなく、経済の主体である以上、「まち」を金融の主体とする仕組みが必要とされる。

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