ぼくと数学の旅に出よう : 真理を追い求めた1万年の物語

ぼくと数学の旅に出よう : 真理を追い求めた1万年の物語

著者 ミカエル・ロネー
出版社 NHK出版
発行日 2019/1/29
 数学は、役に立つけれど、自分とは遠い世界のもの。そう思っていた方も、この本を開けば、世界を見つめる新しい視点が得られるかもしれません。

 数学は私たちの日常と深く結びついています。幾何学は、空間を測ったり財産を公平に分けたりするという実用的な需要から生まれました。GPSが正確に位置を特定できるのも、「三角形」の概念があってこそです。手品の裏に隠されたトリックにも、実は数学的な仕掛けが潜んでいます。本書を読み進めるうちに、これまで不思議に思っていた現象が、少しずつ「見えてくる」ようになります。

 本書では、数学の定理が生まれた歴史的背景と、それが日常生活でどう活かされているかを、わかりやすく語っています。数学は、ただのツールではなく、世界の面白さに気づかせてくれる「目」なのだと教えてくれる一冊です。

この本を紹介した人

Tee XinYee

HCアセットマネジメント株式会社投資運用機能所属

2020年にHCアセットマネジメント株式会社に新卒で入社。 現在はポートフォリオマネージャーのサポートに従事。 昭和女子大学グローバルビジネス学部卒業。