4/13(火)17:00~17:40
資産運用セミナー

vol.4 資本構成の最適化

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資本が厚ければ厚いほど破綻確率は低くなりますが、資本利益率も低くなります。逆に資本の分母を小さくすれば小さくするほど利益率は高くなりますが、破綻確率も高くなります。危険対策と利益率の間で数学的に最適な資本構成はあるはずです。最適な資本構成は変動するので、常時最適化するのが経営の仕事で、悩んでいるなら方策を提案するのが金融の役目です。
資金の調達方法には資産の売却、債務の負担、資本の調達の3種類あり、資産の売却は見過ごされがちです。新たな資産を調達するには、古い資産を売ればいいのですが、資産のリスクをどこまで移転するかは投資家ニーズとの綱引きで、構造化は不可避です。
株式を事業リスクの保険と定義すれば、無駄に株式を発行する会社は少なくなるでしょう。事業環境の変化とともに危険は変動し、最適資本の比率は変動します。
純資産倍率は経営指標として参考になります。例えば1以上なら株式発行が有利ということです。
逆に倍率が0.5だと株式を発行しても価値は半減し、資本コストは高くなります。

(文責:飯塚)

講   師 :森本 紀行
参 加 費 :無料
セミナー資料:https://www.fromhc.com/210413_HCseminar_4.pdf

参加者からのご質問
・金融サービス仲介業創設により資金調達の多様化が進むか
・GPIF、日銀の株式大量保有について

アンケートの集計結果
Q1. 過去の経緯によるバランスシート上の損失を償却する場合においても、事業価値を高めるために未来へ向けた戦略的な長期投資のためにも、自己資本の調達が必要になりますが、どのような対応が望ましいとお考えでしょうか。一番近いとお考えになるものを一つだけお選び下さい。
1.    原則として普通株式の発行による
2.    希薄化を避けるために普通株式の発行を最小化し、できるだけメザニン等を活用する
3.    希薄化を避けるために普通株式の発行を最小化し、できるだけ資産売却益の計上等を行う
4.    その他


Q2. A社は、債務超過解消に向けて、不採算事業の売却を進めていますが、難航しています。これは、バランスシートの左側を使った資金調達ですが、他にも方法は考えられます。問題が発生した時点に遡ったとして、あなたが経営者だったら、どのような考え方をしますか。
1.    主力銀行団からの借り入れ。危機の時こそ頼りになる存在であってほしい。
2.    メザニンでの調達。調達コストは高くなるが、優先課題を達成するためには止むを得ない。
3.    増資。希薄化は進むが、最悪の事態は免れるので、株主も渋々ではあるが受け入れるのではないか。
4.    その他

テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
日本郵政は、資本が余っているなら、政府に返せ」(2014.11.13掲載)
日本郵政は、上場前に資産と債務・資本の徹底的な再精査を通じて、経済合理性のある適正なグループ内資源配置を行う必要があります。その結果として、グループ全体として過剰となる資本があるならば、過剰資本を先に政府に返還し、その後、適正資本で上場して株価を維持できれば、政府にとっては、つまり、国民にとっては、二重の利益になるという視点で、政策の次元で、政府に適切な対応を求める論考です。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」 
企業価値向上のための資本コスト経営 : 投資家との建設的対話のケーススタディ
経営者と投資家はそれぞれ異なる立場に立ち、企業の経営や今後の方向性を考える時に、お互いに異なる視点を持つのは当然だと考えられます。そのため、両者が対話する際、より建設的な対話とするため、何か架け橋として使えるものはないかという課題に対して、本書は資本コストというフレームワークを提案しています。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
資本構成(キャピタルストラクチャ/Capital Structure)

(文責:飯塚)

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

HCアセットマネジメント株式会社

TEL 03-6685-0683 
FAX 03-6685-0686