四資産分類については、『この際、抜本的に資産定義や分類方法を変更すべきである。』と47%の方が回答。

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今回の調査の対象は弊社月例資産運用セミナーにご参加頂いた機関投資家をはじめとする資産運用業界関係者で、全参加者60名中42名の方に価格変動の「平均への回帰」と四資産分類について、アンケートにご協力頂きました。

<br /><br />Q1.「ドルコスト平均法」にしても、一定の資産配分を維持する「リバランシング」にしても、価格変動の「平均への回帰」(ミーン・リバージョン mean reversion)を前提にしています。この平均回帰について、どのように、お考えでしょうか。一番近いものを、一つだけ、お選びください。

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①統計的に実証され、市場理論的裏づけもあるので、そのまま実務に適用しても問題のない、有効な仮定だと信じる。
②仮定の一般的成立自体を否定するものではないが、平均回帰に要する時間が読めないのは問題であって、実務への画一的適用には慎重であるべきである。
③特定の資産について、あるいは、特定の条件下では、仮定の成立の可能性を否定するものではないが、全ての資産の価格変動について、一般的に成立するとは、認めがたい。
④その他

②の『仮定の一般的成立自体を否定するものではないが、平均回帰に要する時間が読めないのは問題であって、実務への画一的適用には慎重であるべきである。』44%、③の『特定の資産について、あるいは、特定の条件下では、仮定の成立の可能性を否定するものではないが、全ての資産の価格変動について、一般的に成立するとは、認めがたい。』が49%で、回答が2つに分かれました。

<br /><br />Q2.企業年金で一般的に採用されている(少なくとも、歴史的には広く採用されてきた)、いわゆる四資産分類(国内債券、外国債券、国内株式、外国株式)について、どのように、お考えでしょうか。一番近いものを、一つだけ、お選びください。


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①従来のままで基本的に有効な分類方法である。
②大きな枠組みとしては使えるが、現実には、個々の資産の中のサブ資産クラス(例えば、国内債券の中での、ヘッジ付外債、一般勘定などの配分)の配分が、より重要である。
③現実的には、資産配分の中心が、資産内のサブ資産クラス配分に移っており、結果として、例えば、いわゆる「オルタナティブ」が、複数の異なる資産内に、サブ資産クラスとして組み込まれるような事態を招いている。この際、抜本的に、資産定義や分類方法を変更すべきである。
④グローバル時代でもあり、グローバル株式とグローバル債券の二つの分類というように単純化し、その中のサブ資産クラス配分の自由度を高めるべきである。 
⑤その他

③の『現実的には、資産配分の中心が、資産内のサブ資産クラス配分に移っており、結果として、例えば、いわゆる「オルタナティブ」が、複数の異なる資産内に、サブ資産クラスとして組み込まれるような事態を招いている。この際、抜本的に、資産定義や分類方法を変更すべきである。』が47%と最も多い回答でした。


“日本の年金資産運用の歴史”セミナーテーマにおけるアンケートは以上となります。
なお、本セミナーのまとめや、当日配布資料についてはセミナーレポートからご覧頂けます。

次回11/19(木)開催・月例資産運用セミナーは「非流動資産への投資と時価評価」となります。皆様のご参加を是非ともお待ちしております。