心理的安全性

2019/12/18更新
金融庁は金融機関と対話するとしているが、両者の関係は強力な規制権限をもつ当局と規制されるものの関係であるから、対等の立場での対話が成立するためには一定の条件整備が必要である。そこで、金融庁は心理的安全性を確保するとしている。心理的安全性とは、「一人ひとりが不安を感じることなく、安心して発言・行動できる場の状況や雰囲気」だとされるが、それに現実的な意味を付与するためには、金融庁は、金融機関に対して、何を語っても不利益を課さないという保証を与え、顧客の利益になる限り柔軟に規制の適用を行う旨を確約しなければならないであろう。

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