TOP > 特集・レポート > 資産担保証券の構造を工夫することで、原資産に投資価値がないときでも投資価値を作ることは可能か?
「原理的に、あり得ない。」と84%の方が回答

特集・レポートバックナンバー

2010年6月15日2010:06:15:09:49:01

~“金融の社会的機能と資産運用”セミナーテーマにおけるアンケート~

資産担保証券の構造を工夫することで、原資産に投資価値がないときでも投資価値を作ることは可能か?
「原理的に、あり得ない。」と84%の方が回答


今回の調査の対象は弊社月例資産運用セミナーにご参加頂いた機関投資家をはじめとする資産運用業界関係者で、全参加者34名中25名の方に、様々な金融の社会的機能について、アンケートにご協力頂きました。



Q1 資産担保証券(例えば、サブプライム関連の証券)について、原資産(例えば、サブプライム・ローンそのもの)に投資価値がないときでも、証券の構造を工夫することで、投資価値を作ることはできるでしょうか。
一番近いと思われるものを、一つだけお選びください。

①原理的に、あり得ない。
②格付機関が評価しているのだから、問題ない。
③投資価値のある部分とない部分に分かれるのだから、価値のある部分だけに投資すればよい。
④その他

結果は、①の“原理的に、あり得ない。”が84%と多数を占めました。




Q2 「宝くじ」の発行は、実は、地方自治体の資金調達です。しかし、「宝くじ」は、購買者全体についての期待収益率が大幅マイナス(約-50%!)で確定するので、購入する経済合理性はありません。そのような「宝くじ」の発行で、資金調達を行う自治体の行為は、なぜ正当化されるのでしょうか。
 一番近いと思われるものを、一つだけお選びください。

①「庶民の夢として愛され、親しまれ、定着したファンをもつ」から(日本宝くじ協会ウェブサイトより)。
②法律(当せん金付証票法)で定められているから。
③金融商品取引法の適用がないから。
④資金使途が、公共のものだから。
⑤本来は、正当化され得ない。
⑥その他

こちらは、回答が割れました。①の“「庶民の夢として愛され、親しまれ、定着したファンをもつ」から”が24%、
②の“法律(当せん金付証票法)で定められているから。”と③の“金融商品取引法の適用がないから。”が共に20%と、若干多い回答となりました。



Q3 ベンチャーキャピタルが全く新しいスタートアップの企業や創業間もない企業に投資することは、究極の成長支援という意味で、ベンチャーキャピタルにしかできない金融の社会的役割です。しかし、一方で、合理的な事業キャッシュフローの推計に、限界のあるのは事実です。創業支援は、適格な投資であり得るのでしょうか。
 一番近いと思われるものを、一つだけお選びください。

①事業キャッシュフローの推計は難しくても、事業モデルの妥当性や合理性は評価し得るのだから、適格な投資である。
②ひとつひとつの案件ごとに、投資の適格性を議論することはできない。複数投資することで、統計的な制御がなり立つ限りでのみ、適格な投資である。
③投資後の様々な経営支援活動(いわゆるハンズオン)によって、積極的にリスク管理できるという条件の下でのみ、適格な投資である。
④創業直後の投資は、適格性を欠く。ある程度、事業キャッシュフローが読める段階に達した企業に、投資は限定すべきである。
⑤その他

こちらは、①の“事業キャッシュフローの推計は難しくても、事業モデルの妥当性や合理性は評価し得るのだから、適格な投資である。”が40%と、最も多くの回答となりました。



“金融の社会的機能と資産運用”セミナーテーマにおけるアンケートは以上となります。
なお、本セミナーのまとめや、当日配布資料についてはセミナーレポートからご覧頂けます。

次回、2010/7/14(水)開催・月例資産運用セミナーは実物資産への投資の意義と方法となります。
是非とも皆様のご参加をお待ちしております。

Get Adobe ReaderPDF形式のファイルをご覧頂く際は、アドビリーダーが必要です。アドビリーダーは、Adobe社のサイトから無償でダウンロードできます。左のボタンを押してAdobe社の日本語サイトよりAdobe Reader(アドビリーダー)[無償]をダウンロードしインストールしてください。

特集・レポートバックナンバーカテゴリ:HCセミナー・アンケートレポート

2012年1月18日2012:01:18:15:22:31
発表元:1/11開催・弊社月例資産運用セミナー
“成長資本としての株式への投資が成り立つ条件~キャピタルストラクチャ最下位にすぎない株式が魅力をもつ条件~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

株式(日本および外国)に対する年金基金の投資のあり方について、「魅力度に応じて、ゼロも含めて、組み入れを検討すればよい 」が57%「なくなることはあり得ない」が43%

記事をチェック

2011年12月21日2011:12:21:13:00:42
発表元:12/14開催・弊社月例資産運用セミナー
“「いい運用会社」とは~プロフェッショナル倫理とプロフェッショナルを活かす組織的条件~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

運用会社選定の決め手とすべきものは?
「運用戦略の合理性や、それを支える組織人材の質」と91%の方が回答する一方、現実に決め手となっている要素は「過去の運用実績」と回答する方が45%で最多

記事をチェック

2011年12月 5日2011:12:05:10:52:49
発表元:11/09開催・弊社月例資産運用セミナー
“非流動資産への投資の魅力~市場型リスク管理の限界とプライベートな関係性の中でのリスク管理~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

流動性の低い資産の組入れの検討については様々な意見で結果が分かれる

記事をチェック

2011年10月26日2011:10:26:10:53:06
発表元:10/14開催・弊社月例資産運用セミナー
“キャッシュフローの創出力を高める努力としての資産運用~伝統的な資産管理方法の根本的な刷新~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

不動産という投資機会の参画方法について年金基金の運用方法として資金特性に最も適しているのは?「CMBSへの投資」が最も多く46%の方が回答

記事をチェック

2011年9月30日2011:09:30:14:59:52
発表元:9/14開催・弊社月例資産運用セミナー
“日本の年金資産運用の歴史~変革と危機の歴史に学ぶ知恵と将来への展望~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

企業年金の運用を見直す際、考慮すべき外的要因は「積立不足、成熟度の高まりと給付額 の増加など、制度に内在する課題」と過半数(52%)の方々が回答

記事をチェック

2011年8月18日2011:08:18:11:20:00
発表元:8/10開催・弊社月例資産運用セミナー
“キャッシュフローを生む力としての資産価値~時価(キャッシュフローの現在価値)からキャッシュフローそのものへ~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

不動産の運用については、「本質は、賃料収入を得ることなので、将来的な価格上昇は見込むべきではない」と回答した方が全体の71%

記事をチェック

2011年7月21日2011:07:21:16:02:31
発表元:7/13開催・弊社月例資産運用セミナー
“実物資産投資とアセットファイナンスの意義と方法~資産を使った資金調達の仕組みと資本市場の構造変化~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

実物資産投資を検討する動機は?
「安定的なキャッシュフローを得るために」と最も多く の方(64%)が回答

記事をチェック

2011年6月17日2011:06:17:17:24:51
発表元:6/8開催・弊社月例資産運用セミナー
“金融の社会的機能と資産運用~産業の発展を金融的に支援するという投資の原点への回帰~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

「資産担保証券について、原資産に投資価値がないときでも、証券の構造を工夫することで、投資価値を作ることができるか?」
57%が原理的にあり得ないと回答

記事をチェック

2011年5月20日2011:05:20:17:35:43
発表元:5/11開催・弊社月例資産運用セミナー
“債券運用におけるニッチな投資領域の魅力~債務を意識した運用における金利リスクの管理~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

債務を上回る付加価値を実現するためには、どのような資産構成を目指すべきか?
『債券(債権含む)を中心とした運用の中で、金利リスク以外のリスクの多様化を図ること』と回答した方が55%以上

記事をチェック

2011年4月21日2011:04:21:09:41:54
発表元:4/13開催・弊社月例資産運用セミナー
“事業価値とキャピタルストラクチャ~「証券」への投資から「事業」への投資へ~”にて、
セミナーテーマに関するアンケートを行いました。

株価と経営行動の観点から
過去の日本の株価が、平均値として上昇しない理由は?
「低成長を前提にしたコスト管理的側面が強くなりすぎて、肝心の成長志向が弱くなったから」と回答した方が38%で最多

記事をチェック