バリューアップにおける投資先への関与のあり方について『実業レベルでの支援ができることが重要』と50%の方が回答

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今回の調査の対象は弊社月例資産運用セミナーにご参加頂いた機関投資家をはじめとする資産運用業界関係者で、全参加者43名中28名の方にバリューアップにおける投資先への関与のあり方とプライベートな投資の時価評価について、アンケートにご協力頂きました。

<br /><br />Q1 パブリックな運用は、個別銘柄の売買(低い価値のものから高い価値のものへの入替え)によって、ポートフォリオ全体の価値を高める運用ですが、プライベートな運用は、売買によらずに、投資先への積極的関与によって、個別銘柄ごとの価値を高める、いわゆるバリューアップ(Value Up)型の運用です。さて、そのバリューアップにおける投資先への関与のあり方について、次のどれが重要だとお考えでしょうか。一番重要と思われるものを、一つだけお選びください。

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①本来的に、事業投資に近い性格を帯びるものなので、企業への投資(株式であれ、債権・メザニンであれ)であれば売上げの拡大、不動産等であれば賃料等の増収という、実業のレベルでの支援ができることが重要である。

②実業は、投資先の企業等の内部問題であって、個別性が高い。投資としての関与のレベルでは、実業を支える一般的経営資源管理(人事、財務、IT、ロジスティックスなど)の分野での、コスト削減や効率改善に、重点を置くべきである。

③投資というのは、あくまでも実業を金融的に支援することなので、成長資本の調達や、財務的なリストラクチャリングなど、最適資本構成の提案と、その実現支援に、特化すべきである。

④投資というのは、所詮は、時間の利益を供与すること、つまり、一時的に保有者のいなくなったリスクを預かることなので、投資時の価値の維持が基本であって、できるだけ早く、回収の道筋をつけることが重要である。故に、投資先に対するバリューアップが問題ではなくて、エグジット先へのバリューアップ提案が重要である。

⑤その他


こちらは、①が50%を占め、最も多い回答となりました。

<br /><br />Q2 プライベートな投資の時価評価について、どのように、お考えでしょうか。一番近いものを、一つだけお選びください。


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①簿価(取得時コスト)評価でよい。減損も、明らかな劣化が認められる場合に限ってよい。

②簿価(取得時コスト)評価でよいのだが、資産査定は厳格にして、積極的な減損を行うべきである。

③類似案件の参考取引価格や収益還元法などを用いてでも、実勢価格に近い評価時価をつけるべきである。
  
④その他


こちらは、①が43%、②が46%と回答が二つに分かれました。



“非流動資産への投資と時価評価”セミナーテーマにおけるアンケートは以上となります。
なお、本セミナーのまとめや、当日配布資料についてはセミナーレポートからご覧頂けます。

次回12/17(木)開催・月例資産運用セミナーは「いい運用会社」とはとなります。皆様のご参加を是非ともお待ちしております。