オペレーティングリース(Operating Lease)

2017/11/02更新
オペレーティングリースとは、リース会社が物件を所有し、その物件を貸す仕組みである。ファイナンスリースとの決定的な違いは、モノの所有権、要は、危険負担の所在の違いである。借りる側は、モノに関する危険を負担しなくてよいことになり、そこに借りる側の利益がある。また、資産と負債の両方が消えて、負債の削減による財務体質の強化と経営効率の改善にも繋がる。一方、貸す側は、モノに関する危険を負担しているので、その危険に見合う収益の増加を要求できる。借りる側はモノに関する危険を免れ、かつ財務安定性を得る分、高い費用を払うので、ローリスク、ハイコストである。貸す側のハイリスクには、借りる側のローリスクが対応し、貸す側のハイリターンには、貸す側のハイコストが対応するのである。オペレーティングリースの対象となるモノは、その危険を管理できることが必要で、技術革新が速くて、陳腐化の危険が大きいものや、モノとして一般性がないものは対象になり得ない。しかし、金融にも革新がある。いや、あるべきで、オペレーティングリースの対象資産は創意工夫によって拡大していくはずである。

2016/06/27更新
オペレーティングリースとは、リース会社が物件を所有し、その物件を貸す仕組みのことで、ファイナンスリースかオペレーティングリースかの決定的な違いは、危険負担の所在にある。借りる側の利益は、モノに関する危険を負担しなくてよいこと、負債の削減による財務体質の強化と経営効率の改善である。借りる側は、モノに関する危険を免れ、かつ財務安定性を得る分、高い費用を払い、貸す側は、モノに関する危険に見合う収益の増加を要求することで、公正公平なリスクとリターンの配賦、あるいはシェアリングが成立している。また、融資やファイナンスリースでは対応できない分野にも資金供給できることは、当然に貸す側の大きな利益となる。

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