第7回産業金融フォーラム

　産業は、未来に向けて、無限の可能性に開かれています。かつては不可能とされたことも、可能になり、かつては夢にすぎなかったことも、現実になっていき、日々、新しいものが世に送り出されていきます。経営者の仕事は夢をみて、夢を語り、夢を絵にして、夢を実現していくことです。それが創造です。もはや、産業は、芸術以上に、創造的で革新的でなければならないのです。
　金融は、産業の夢を叶える道具です。夢の実現を一日でも早くするために、金融があるのです。融資に価値があるわけではなく、産業界が融資で得た資金を夢に投じ、夢が実現したときに価値が生まれる、その過程が産業と金融の共通価値の創造です。
　産業の夢が実現していかない限り、金融に利益はなく、産業の夢が膨らんでいかない限り、金融の成長はありません。金融は、産業とともに夢を思い描き、夢の実現へ向けた創意工夫をなすとき、その社会的機能を全うし、成長に貢献できるのです。
　夢が膨らむ社会の実現へ向けて、金融に何ができるか、金融は何をすべきか、産業とともに、行政とともに語らう場、それが第7回産業金融フォーラムです。