銀行勘定貸

2016/06/27更新
銀行勘定貸とは、信託銀行が、信託勘定で生じた余裕資金を、銀行勘定を用いて短期運用を行うことである。信託勘定の余裕資金については、銀行勘定貸が信用リスクにさらされることから、100万円以下の端数金額のみ銀行勘定貸とし、それ以外をコール市場等に放出することとなっていた。今般、日銀の政策金利変更により、コール市場が機能しなくなったことから、再び、信託勘定で生じた余裕資金を全額銀行勘定貸で運用することが行われている。これは、かつて、信託法上の忠実義務違反の疑いから、改めたはずの取引に戻ることであり、しかも一方的に、マイナス金利(手数料)を課すことには問題があると言わざるをえない。

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