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切手でもうける本 2009年7月28日2009:07:28:10:00:00

切手でもうける本

著者: 米原徹夫

出版社: 切手経済社

発行日: 1964/11/1

 内容は、たわいのないものです。ポイントは、内容よりも、1964年という発行年にあります。いわずとしれた、東京オリンピックの年なのです。実は、1964年のオリンピックから、1972年の沖縄返還のころまで、記念切手の価格の上昇を当て込んだ、切手ブームというか、切手バブル、切手投機がありました。それを背景に、この『切手でもうける本』が、発行されたのです。そして、沖縄返還の後、バブルははじけました。要は、本土復帰により、琉球政府郵政庁が発行してきた沖縄切手が発行されなくなり、希少性がでるということを材料にした投機資金の流入が、まさに、沖縄切手バブルを生んだということです。
 実に興味深いのが、沖縄切手買いを仕掛けた投機筋の一つが、『切手でもうける本』の出版元である切手経済社だったことです。この会社、バブルのはじけた1973年6月に破綻したのだそうです。

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森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

三井生命のファンドマネジャーを経て、1990年1月ワイアット株式会社(現タワーズワトソン株式会社)に入社。日本初の事業として、年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資機会を発掘し、専門家に運用委託するという、新しいタイプの資産運用事業を始める。東京大学文学部哲学科卒。